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治療の効果を感じられない?その2 ―何回目の治療で判断しても良い?―

せっかく鍼灸治療を受けたのに、治療の効果があるのか実感がないという場合は、このまま治療を続けても良いのか不安になりますよね。儲けたいから来させているだけなのではないかと疑心暗鬼にもなってしまいます。
 
そもそも、鍼灸治療は急性の症状を除いて、必ずしも1回の治療で完治する、大きな改善が見られるというものでもありません。
そこで、鍼灸治療を継続するためにも、だいたい何回目の治療で判断するのがよいかについて説明します。
 
いきなり答えを言うと、
症状にもよりますが、大体3回目の治療で、そこでの治療を続けるかの判断をしてOKです。

筋肉や関節などの運動器系症状の場合

筋肉や関節などの運動器症状では、ケガや損傷などの急性のものか、肩こり・腰痛などの慢性のものかによって、治療方針や治療期間が変わってきます。

①急性の外傷のとき

ギックリ腰やむちうち症、捻挫、筋や筋膜、靭帯などの微細な損傷によるものなど、急性症状であれば、なるべく間隔をあけずに治療をするのが原則になります。2日連続で治療したり、1週間の間で2~3回治療を受けたりすることがほとんどです。
 
だいたいは、1回目の治療でなんらかの改善が見られます(痛みがマシになる、少しは動かせるようになるなど)。ただ、後に残さずスッキリと回復させるためには最低でも2~3回は治療が必要になってきます。

そのため、もし3回治療を受けても、痛みや動きがマシにならなければ、他の治療院を探して治療を受けるのが良いでしょう。急性の外傷は、その後の対応が早ければ早いほど回復も早いからです。

②慢性の症状のとき

長年の肩こりや腰痛、神経痛などの慢性の症状であれば、週に1回のペースで治療を複数回かさねていくのが理想です。慢性症状は、経過が長ければ長いほど、回復するにも時間が必要になってきます。また、1回の治療で完治するということは少なく、ほとんどの場合でまた体がしんどくなってきて治療を受けるといったパターンが多いです。
 
そのため、1回の治療で、痛みや動きがマシになれば、そこでの治療は効いていると判断してよいでしょう。
ただ、3回治療を受けても、痛みの回数や程度、関節の動きに改善が見られなければ、治療院を変えるのが良いでしょう。

運動器系症状以外の症状・疾患の場合

不妊症や自律神経失調症、アトピー性皮膚炎、アレルギー疾患、関節リウマチなどの自己免疫疾患など、継続治療が必要となってくる症状・疾患の場合は、基本的に週に1~2回、少なくとも3ヶ月程度、治療を受ける必要があります。(これらの症状・疾患を改善するには、継続治療が前提条件になり、継続しなければ効果はないのです)
 
これらの症状・疾患の場合は、1回の治療で大きな変化が見られるものではありません。目に見える部分に大きな変化があらわれにくく、徐々に徐々に改善されていきます。そのため、治療効果の実感が得られにくいです。したがって、前のページに挙げた治療効果を見極めるためのポイントを参考にして、治療の効果がありそうかをチェックしてください。
3回目までの治療で、これらのポイントをクリアできていれば、その後も継続しても良いかと思われます。
逆に、3回目までにこれらのポイントをクリアできていないようであれば、治療方針が合っていないか、あなたに鍼を効かせられていない可能性があります。他の治療院を探しても良いでしょう。
 
ただ、こういった症状・疾患の治療では、治療を継続することが何よりも重要となってきます。そのため、その先生が信頼できそうかどうかということがとても重要になります。
その先生が、自分の症状や疾患について専門的な知識を持っているか、営利主義ではないか、真摯に対応してくれているか、という点で判断するのも良いでしょう。
もし、「この先生まったく信用できなさそうだな」と感じたら、そこでの治療を継続する気にもならないでしょうから、他の良さそうな治療院を探すのが良いでしょう。

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