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ギックリ腰に鍼灸はどんな効果があるの?なぜ効くの?

ぎっくり腰になると、あまりの痛さと動けなくなることによって、ひどければ仕事を休まざるを得ません。無理をして動くと回復も遅れて、腰痛が残りやすくなります。
 
鍼灸治療は、そんなギックリ腰に対してこのような効果があります。
・痛みを和らげて動けるようにする(発症直後)
・損傷部位の回復が早まる(発症2~3日後、激痛が落ち着いたあと)
・再発しにくくなる(再発しやすい人)
・違和感の緩和
目次
  • ギックリ腰について
  • ギックリ腰への効果 2.1 痛みを和らげて動けるようにする(発症直後)
              2.2 損傷部位の回復を促す、違和感をなくす(発症2~3日後~)

ギックリ腰について

ぎっくり腰のうち、原因がはっきりと特定できるものは約2割です(椎間板ヘルニアなど)。残り8割は、どこが損傷しているのかはっきりと特定できないため、原因不明のものとされています。原因不明とはいっても、それは「おそらくCTやMRIでは確認できない所の筋肉や筋膜が損傷しているのだろう」と考えられており、最近では「筋筋膜性腰痛」と診断されることも多いです。
 
【症状】
ギックリ腰が起こると、激痛が起こり、痛みのせいで腰を動かせなくなります。だいたい2~3日ほどで激痛は収まりますが、そのあと腰痛や違和感が残ることが多いです。
 
【病態】
原因不明のギックリ腰では、主に背骨近くの腰の筋肉を損傷しています。大きな負荷によって、筋肉の細胞がたくさん破壊されるので、きつい炎症が起こります。その結果、腰を動かせないほどの強い痛みを感じます。
発症から2~3日経ってくると、炎症が収まってくるので、痛みもだいぶ落ち着いてきます。
 
【治療】
整形外科では、痛み止めを服用することによって、痛みを抑えます。

ギックリ腰への効果

痛みを和らげて動けるようにする(発症直後)

ギックリ腰が起きた直後では、傷ついた細胞を修復するために損傷部位に血液がたくさん集まってきます(炎症)。ただし、血液が集まりすぎると痛みがきつくなり、また、そのあと血行不良になって損傷部位の回復も遅れます。
治療では、損傷部位から少し離れたところに鍼をすることで、損傷部位に血液が集まりすぎるのを抑えて、炎症を落ち着けることができます。すると、痛みが和らぐので、全く動けない状態からある程度動けるようになります。
※ただし、動きすぎると損傷部位の回復が遅れるので、無理に動くのはよくありません。
 
(こんな感じ、損傷部位に血液が集まりすぎると炎症による痛みがひどくなる)
(損傷部位の周囲に鍼を打つと、血液が鍼を打ったところにも集まるので、損傷部位に血液が集まりすぎるのを抑えることができる。その結果、炎症による痛みが和らぐ)

損傷部位の回復を促す、違和感をなくす(発症2~3日後~)

ギックリ腰の発症から2~3日後には、炎症反応も落ち着いてきて、痛みも落ち着いてきます。
急激な炎症反応のあとでは、血液が集まりすぎたために損傷部位周囲で血流が悪くなっていることが多いです。血液の流れが悪いと、新鮮な血液がめぐりにくくなってしまうので、損傷部位の回復が遅れてしまいます。
 
(通常よりも血液が集まりすぎたために、血液の流れが悪くなっている、うっ滞、血液の流れが悪いので新鮮な血液の供給がスムーズにいかない)
 
そのため、ギックリ腰の激痛が収まった時期(発症2~3日後)では、患部周辺に鍼を打つことで、損傷部位周囲の血流を良くして新鮮な血液がスムーズに供給されるようにしていきます。すると、修復作業もスムーズになるので回復が早まります。
 
(今度はより損傷部位の近くに鍼を打つことで、損傷部位周辺の血流を良くして、新鮮な血液がスムーズに供給されるようにする)
 
また、違和感が残るというのも血行不良が原因です。
血行不良によって違和感が続くと、姿勢や体の動かし方に変なクセがつき、再発の原因になる可能性も高くなります。
「ぎっくり腰の痛みは消えたけど違和感が残る」といった場合にも鍼灸はとても有効です。

全身の血流をよくすることで効果を長持ちさせることができる

単純に腰の筋肉に鍼を打つだけでも、ギックリ腰の痛みにはかなり効果がありますが、東洋医学的な鍼灸治療では、さらにその効果を長持ちさせることができます。
これは、腰の筋肉の血流を良くする治療だけでなく、内臓をはじめとした全身の血液循環を良くする治療をプラスすることで、再び腰の筋肉の血流が悪くなるまでの時間が長くなるからです。
 
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ではどのようなメカニズムで内臓をはじめとした全身の血液循環を良くすることができるのか、ということですが、定説はあるものの、残念ながらまだはっきりと解明されていません。
(鍼灸が内臓血流に作用するメカニズムの定説についてはこちら)
 
ただ、東洋医学的な鍼灸治療では、ギックリ腰が起きた人たちの中でも、その人の「どこの臓器で血液など(気血水)の循環が悪くなっているのか」という、CTや血液検査などでは分からないような小さな異常を見つけて、体の中で一番めぐりが悪いところに対して治療をします。1番めぐりが悪いところの循環が良くなれば、自然と全身のめぐりも良くなります。
 
(どこか内臓でめぐりが悪いと、全体のめぐりも滞ってくる)→(1番めぐりが悪いところを解消すると、それに伴ってある程度全体のめぐりも改善される)
 
たとえば、ギックリ腰を発症する人によくあるパターンは、
①腎虚…加齢などによって

 
このような全身の循環が悪くなる原因というのは、食生活やストレスなどの生活習慣が関わっているため、東洋医学的な鍼灸治療では食事の仕方などの生活指導がされることも多いです。
再発で悩んでいる人、根本的に改善したいという人には良いでしょう。

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