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経絡治療

経絡治療の特徴
  • 刺激がとてもソフト(鍼を当てるだけか刺してもごくわずかのことがほとんど)
  • 脈の状態から得られる情報を重視して、体の状態を把握し治療する
  • いろいろある東洋医学の治療法や流派の中で、もっとも多く取り入れられている

経絡治療とは

経絡治療とは、難経という古典の一節にある治療理論に特に重点を置いた治療法です。
臓腑(いわゆる内臓)と経絡はつながっているため、経絡の乱れを整えることで内臓の不調にアプローチし体の状態を整えて、体が治るように治療していくという考え方をとっています。
体の状態を分析するときは、脈の状態から得られる情報を特に重視するため、脈を丁寧に診ていきます。
 
経絡治療は1939年ごろ(昭和14年ごろ)に柳谷素霊氏によって発表され、現代で行われている東洋医学的な治療の主流です。
 
また経絡治療は、現代における東洋医学的鍼灸治療の礎でもあります。
江戸時代では鍼灸治療はかなり盛んに行われていました。しかし文明開化以降、西洋化の国策のもと、医学の科学化が進みました。それにより、非科学的なものは軽視され、鍼灸治療も衰退の一途を辿ります。昭和初期に柳谷祖霊らによって古典が再研究されたことで、東洋医学の理論に基づいた鍼灸治療が再興するきっかけとなりました。

対応できる症状・疾患

肩こりや腰痛などさまざまな運動器疾患に対応できます。
また自律神経に作用するので、アレルギー症状や自律神経失調による症状、免疫系の症状など、幅広い症状や疾患に対応することが出来ます。
自律神経失調症や不妊症、関節リウマチなど、難易度の高い治療を行う先生も多いです。
(鍼灸治療で対応できる症状の一覧はこちら)
先生によって、得意分野や専門分野があることもあります。

治療の手順

まず症状や体質、生活習慣などを聞き(問診)、脈やお腹、舌などを診ていきます(脈診、腹診、舌診)。中でも、脈診を重視するため、脈の状態を丁寧に診て、体の状態を分析します。
 
そして、全身の状態を良くするために手足やお腹、背中を中心に施術します。
鍼を当てるだけであったり、刺してもごくわずか(数ミリ程度)のことがほとんどで、むしろこの程度なのかと感じるほどソフトな刺激をします。
 
そのあと、症状のある局所に治療していきます。たとえば、肩こりなら肩や背中、腰痛なら腰や臀部などに鍼や灸をします。
このときは、普通に鍼を刺したりすることもあります。
 
脈の状態の変化を治療効果の指標とするため、脈をこまめにチェックしながら治療を進めていくことがほとんどのようです。
 
治療時間は30分~1時間半程度と、治療スタイルや症状によって変わってきます。
だいたい1時間程度のところが多いようです。
 
(注)治療の手順や方法は鍼灸師によって違いがあるため、必ずしもここの記述と一致するとは限りません。

経絡治療を受けられる場所

経絡治療を取り入れているところは、主に鍼灸院が多いようです。
また、鍼灸整骨院でも、経絡治療を取り扱っている先生もいます。
対応しているところであれば、ホームページに書いてあることがほとんどなので、確認してみるのが良いでしょう。

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