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もし治療後にこんな症状が出てきたら

眠気が出た、強い眠気がある

これは治療効果がある証拠で、特に心配ありません。鍼灸治療のあとは副交感神経優位になることが多いため、体が休息したがる状態になります。そのため、眠気が出ることが多いです。特に、睡眠不足気味であった場合は、強い眠気が出やすい傾向があります。
無理をして体を一生懸命動かしてしまうと、治療の効果が薄れてしまう原因になるので、体にしたがって休息するのがベストです。

トイレが近くなった

これは治療効果がある証拠で、特に心配ありません。鍼灸治療のあとは副交感神経優位になることが多く、腎臓への血流量が増えて尿の量が増える傾向にあります。好転反応ともいわれ、尿や便を出すことによって体が軽くなります。

だるくなった、ぼーっとする

これは治療効果がある証拠で、ほとんどの場合心配ありません。治療の効果を上げるためには、それなりに刺激の量が必要になってきます。また、鍼灸治療をすると、副交感神経優位になり、βエンドルフィンをはじめとする脳内麻薬の分泌量が増えるため、ぼーっとすることが多いです。
ただ、だるくなる以外にも不快感を伴う症状がある場合は、好転反応か刺激量オーバーによるものかの判断が難しいです。
詳しくはこちら(副作用ってあるの?ないの?好転反応ってなに?①)もご覧ください。

気分が悪い、吐き気がする

これは、好転反応によるものか刺激量オーバーによるものかによって対応が変わってきます。好転反応によるものであれば、治療のあと気分が悪くなって嘔吐したりしてその後スッキリすれば特に問題ないでしょう。また、嘔吐しなくても汗や尿などで体内から何かを排出することで症状が収まる場合もあります。
刺激量オーバーによるものであれば、治療の直後に気分が悪くなったりフラフラする感覚になる傾向が強いです。その場合は、気を遣わず鍼灸師の方に「気分が悪い、フラフラする」と申し出てください。その場で何かしらの対応がされます。家に帰ってからこのような症状が出た場合は、少し横になって休んでください。ほとんどの場合はそれで治まります。それでも続くようなら鍼灸師の方に申し出てください(この場合は好転反応の可能性もある)

痛み症状が悪化した、痛みが強くなった

肩こりや腰痛などの運動器系症状で、かなり重度の慢性的なものの場合は、治療後に痛みが強くなることがあります。重度で慢性的な症状では、筋肉や神経の血流が悪い状態が続いていたことにより、知覚鈍麻に陥っている場合があります。このような場合では、鍼灸治療のあとに血流が改善されることによって、知覚鈍麻を起こしていた神経の機能が改善され、痛みを感知できるようになっていきます。これは、回復の過程で見られる症状なので、特に心配はないでしょう。
 
ただ、ギックリ腰や筋肉や靭帯の微細損傷による痛みなど、急性の症状の場合に痛みが悪化した場合は、治療がうまくいっていない可能性があります(患部の炎症による血液の凝集をうまく逃がしてやれていないか、患部に血液が集まってしまって炎症反応が亢進している)。
痛みが全く変わらない(悪化ではなく)場合は、急性期にある炎症反応をうまく落ち着けてやれなかった可能性が高いので、特に効果が得られなかったと判断して良いでしょう。

熱が出た、微熱が続く

これは、好転反応によるものか、刺激量オーバーによるものか判断がつきかねます。
基本的にはどちらの場合も、1~3日程度で収まります(先生によっては対応してくれます)。
刺激量オーバーの場合であれば、数時間~1日程度で早く収まります。一過性の反応なので、微熱が数日続くというような長期の反応にはならないでしょう。
まれに、感受性が高く体がとても敏感な人では、強い刺激を受けると数日つづくこともあるようです。
 
好転反応の場合では、すぐ収まることもあれば数日続くこともあります。基本的には2~3日程度で収まります。その後に、最初に訴えていた症状が緩和・寛解するのなら好転反応の可能性が高いです。
(詳しくはこちらをご覧ください 副作用ってあるの?ないの?好転反応ってなに?①)

出血した、内出血した

鍼治療の際に軽く出血した場合は、特に心配ありません。瘀血(おけつ)という血の滞りが鍼によって体の外に排出された可能性が高く、体にとって有効なことがほとんどです。特に瘀血がないツボに鍼を打っても出血することはめったにありません。
ただ、治療後にも出血が続くようであれば、注射を受けたあとのように、綿花などで圧迫止血をしてください。ただ出血が続くことはまず滅多になく、あったとしても血をサラサラにする薬を飲んでいる場合などの特殊なケースです。
 
内出血した場合も、特に心配ありません。血管外に血液が漏れ出てしまった状態なので、1週間程度かかりますが、血管外に出た血液は静脈やリンパに回収されて消えていきます(放っておくしかないのです)。
内出血の痕は、グリグリと動かしてしまうと広がっていってしまいますので、内出血が起きた直後は特に触らないのがベストです。

まだ鍼が残っている感覚がある、鍼を打たれた所がジンジンする

まだ鍼が残っている感覚がある場合は、鍼を打った時に神経のセンサーでエラーが起きています。このときは、そのポイントの近くにもう1回鍼を打てば、すぐに治ります。(これは、神経に新たな刺激入力が加わることで、神経のセンサーのエラーが収まるためです。)
これは、新たに鍼を打たないと治りづらいので、鍼灸師の方に申し出るのが良いでしょう。
 
鍼を打たれた所がジンジン痛む場合は、上記同様に神経センサーのエラーの可能性もありますが、鍼の打ち方が上手ではなかった可能性が高いです。この場合は、時間が経てば回復するので、特に問題はないでしょう。

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