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副作用と好転反応はなにが違うの?

鍼灸治療の副作用について、色々なサイトを見ていると、副作用は無いという説明と有るという説明のどちらもあって非常に混乱します。また、「体調が悪くなっても好転反応もあるから大丈夫だ」という説明があったりして、ますます分かりにくいでしょう。
 
そこで、ここでは、副作用と好転反応の違いと、治療後に体調不良が起こる4つの原因パターンとどんな場合に起こりやすいかについて説明します。

副作用と好転反応のちがい

副作用とは、治療目的とする作用に伴っておこる別の作用のことをいいます。つまり、一般的には「治療後や服薬後に体調が悪くなったり症状が悪化したりすること」を意味します。
好転反応とは、「治療後におこる体調不良で、それが収まると、最初に訴えていた症状が改善・寛解するもの」です。「瞑眩(めんけん)」ともいわれます。
 
これら2つの違いは、治療後に起きた体調不良のあと、体の状態がどこまで戻るのかという点です。
副作用では、体調不良が起こる前の状態、つまり治療前の状態まで戻ります。
好転反応では、治療前の状態よりも良い状態まで戻ります。
 
健康→未病(症状は無いが体の状態が良くない)→症状が出る、具合が悪くなる→治療→体調不良
副作用では、ここまで戻る(治療前の状態に戻る
好転反応では、ここまで戻る(治療前の状態よりも改善している、程度は人それぞれ)

副作用と好転反応での症状のちがい

また、治療後の体調不良の症状にも若干の違いがあります。
副作用では、だるさや吐き気、のぼせや脳貧血などが多く見られます。また、もともと痛いところとは別のところが痛む、元々症状のあるところとは別のところに症状が出る、などもあります。
 
好転反応での症状には、大まかに2つの傾向があります。
一つは、体内に溜まっていた毒を排出する系の症状です。たとえば、汗が良く出る、尿や便が良く出る、痰が出る、発疹、嘔吐、下痢、帯下(おりもの)、発熱、鼻血などです。
もう一つは、痛みが出てくる(復活する)ものです。これは重度の慢性の症状が回復する過程でよく見られるもので、血行不良になっていた神経の血流が改善されることでおこります。たとえば、長年のひどい肩こりや腰痛、糖尿病による知覚鈍麻などの場合に見られやすいです。
(長年のひどい肩こりの人は、常に肩の筋肉の血行不良が起きていたために、神経も血行不良になり機能が落ちて、痛みを感じにくくなってしまっています。治療をして筋肉の血流が改善されていくと、神経の血流も改善して神経の機能が復活して痛みを感じるようになります。)

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