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血流が良くなるメカニズム

体に鍼を打つと、そのポイントを中心に局所的に一気に血流が良くなります。
これは、軸索反射という現象によって起こります。

軸索反射とは?

体の中には、細い神経がたくさん通っていて、そこからさらに枝分かれしてたくさんの感覚センサーが存在しています。これは、温度や触覚、危険な刺激などの情報を感知するセンサーです。
鍼を打つと、これらのセンサーのうちのポリモーダル受容器という、生体にとって危険な刺激を感知するセンサーが反応します。
すると、その神経から毛細血管を拡張する作用をもつ化学物質(CGRP、サブスタンスPなど)が放出されます。こういった化学物質が毛細血管に作用することで、毛細血管が拡張して、血流が良くなります。
 
(図解)
 
この軸索反射という現象は、部分的に血流を良くすることにブーストのような作用をします。ポリモーダル受容器というセンサーがはたらいて「危険な刺激が来た!」と体が錯覚することで、その危険な刺激に対応しようと毛細血管が拡張されて一気に血液が集まるのです。
 
鍼を打ったポイントが筋肉なら、その筋肉の血流が改善されて筋肉がゆるんで痛みも和らぎます。
神経痛がある神経の近くに鍼を打てば、神経の血液循環が改善され、痛みを引き起こしにくくなっていきます。
 
「なかなか治らない肩こりや腰痛に鍼灸が効く」といわれるのは、鍼灸に特有の、大きく血流量を改善する作用があるからなのです。

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