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鍼を打たれているときの感覚② ―切皮と刺入のとき―
ここでは、切皮のときと刺入中のときの感覚について、どのような感覚があるのか、どの感覚がよく起こるのかについて紹介します。
切皮のときの感覚は5段階
切皮のときの感覚というのは、鍼を刺すときの皮膚表面での感覚です。
全くの無痛から、普通に痛いものまで、だいたい5段階あります。
この中で多いのは、②と③です。
そして1回の治療では、鍼は数ヶ所~十数か所打つので、確率も踏まえると、
・ほとんどずっと痛くない(①~②)
・ほとんど痛くない(①~③)が、たまに痛い(④~⑤)
・ほとんどずっと③
というパターンが主になると思います。
全くの無痛から、普通に痛いものまで、だいたい5段階あります。
・・・
いま鍼刺したんですか?
いま鍼刺したんですか?
切皮の技術 | ◎ |
頻度 | 多い |
本当に痛くない、無感覚
あ、いま鍼打たれたんだな
切皮の技術 | ○ |
頻度 | 最も多い |
なんとなく鍼が入ってきた感覚があるが、全然痛くない。
なんとなく鍼が入ってくる感覚というのは、鍼治療を受けてみないとたぶん分からない。
なんとなく鍼が入ってくる感覚というのは、鍼治療を受けてみないとたぶん分からない。
チクッてきた!
…あれ、でも痛くない
…あれ、でも痛くない
切皮の技術 | △~○ |
頻度 | 少ない |
弱いチクッと感なので、チクッと感を感じても痛みにはならない。
痛みはないが、弱くてもチクッと感が来るので、それに少し驚く感じ。
ボールペンの先で軽く皮膚をつついたときの感覚が一番近い。
痛みはないが、弱くてもチクッと感が来るので、それに少し驚く感じ。
ボールペンの先で軽く皮膚をつついたときの感覚が一番近い。
わお!
…ちょっと痛かったけど一瞬だったな
(わお!と思っている間に終わっている)
…ちょっと痛かったけど一瞬だったな
(わお!と思っている間に終わっている)
切皮の技術 | ×~△ |
頻度 | 少ない |
チクッと一瞬痛いがその一瞬だけでその後は痛くない。
後でジンジンすることもなく一瞬でチクッという痛みが終わるので、文句を言おうにも言いづらいパターン。
ボールペンの先で少し勢いをつけて皮膚をつついたときの感覚や、誤ってつまようじの先でチクッとなったときの感覚が一番近い。
後でジンジンすることもなく一瞬でチクッという痛みが終わるので、文句を言おうにも言いづらいパターン。
ボールペンの先で少し勢いをつけて皮膚をつついたときの感覚や、誤ってつまようじの先でチクッとなったときの感覚が一番近い。
痛っ!
…それちょっと抜いてほしいなあ
…それちょっと抜いてほしいなあ
切皮の技術 | × |
頻度 | まれ |
チクッと痛く、その一瞬の後も皮膚表面がジンジン痛む。(中の筋肉のところが痛いのではない)。文句を言いたくなる痛み。不快感が続くので、「すみません、今のとこ皮膚がジンジン痛いのでやり直してもらえませんか?」と謙虚な姿勢で物申すと角が立たないのでおすすめ。
誤って縫い針が刺さったときの感覚が一番近い。
誤って縫い針が刺さったときの感覚が一番近い。
そして1回の治療では、鍼は数ヶ所~十数か所打つので、確率も踏まえると、
・ほとんどずっと痛くない(①~②)
・ほとんど痛くない(①~③)が、たまに痛い(④~⑤)
・ほとんどずっと③
というパターンが主になると思います。
切皮の程度は先生によって傾向がある
また、切皮の程度は先生それぞれに傾向があります。そのため、1人の先生の治療の中で①~⑤がそれぞれ起こるというよりは、この先生は②が多い、この先生は③が多い、といった具合になります。
ちなみに、①が多い先生、②が多い先生、③が多い先生の数が多く、④が多い先生の数は少なめかと思われます。
(1人の先生で①~⑤がそれぞれ起こるのは少ない。②が多い先生、①が多い先生、④が多い先生など傾向がある、そして④が多い先生は少ない、の図)
ちなみに、①が多い先生、②が多い先生、③が多い先生の数が多く、④が多い先生の数は少なめかと思われます。
(1人の先生で①~⑤がそれぞれ起こるのは少ない。②が多い先生、①が多い先生、④が多い先生など傾向がある、そして④が多い先生は少ない、の図)
切皮痛が起こりやすい部位、起こりにくい部位
切皮の感覚は、打つ場所にも左右されます。体幹部では切皮痛は起こりにくく、頭部や手足では起こりやすいです。
切皮痛の起こりにくさ
背中、腰、お尻、肩 >> 腕、脚 >> 頭部、手足 >> 顔面
(体幹部ほど切皮痛は起こりにくい)
切皮痛の起こりにくさ
背中、腰、お尻、肩 >> 腕、脚 >> 頭部、手足 >> 顔面
(体幹部ほど切皮痛は起こりにくい)
刺入中の感覚は3段階ある
鍼を打つときには、皮膚を突破してから目的の深さまでに鍼を沈めていきます。このときにも何かしらの感覚が生じる場合があります。ただ、この刺入の速さは1~2秒くらいと一瞬なので、そこまで意識にのぼるかどうかは微妙なところです。
鍼を目的の深さまで進めていく過程というのは一瞬なので、厳密にこのように感じ取れるわけではありません。
頻度としては、①か②がほとんどかと思われます。
・・・
いま鍼刺してるんですか?
いま鍼刺してるんですか?
頻度 | 多い |
無感覚、何も感じない
おお…
なんか入ってきた
なんか入ってきた
頻度 | 多い |
鍼が入ってきている感覚がある。痛みは無い。
この感覚は鍼治療でしか感じることができない感覚なので、未経験の感覚に驚いて声が出ることがある。
この感覚は鍼治療でしか感じることができない感覚なので、未経験の感覚に驚いて声が出ることがある。
うおお…
なにか感じる
なにか感じる
頻度 | 普通 |
鍼が入ってくるとともに鈍い痛みのような感覚を感じる。中~強程度のひびきと同じ感覚。(次ページ参照)
これも鍼治療でしか感じることができない感覚なので、慣れない感覚に思わず声が出ることが多い。また、力んでいるとこの感覚が出やすい。
目的の深さでひびきを感じる手前の段階でひびきを感じているので、治療効果は高いと考えられる。現代医学的にいえば、局所的に(そのツボ周辺が)血行不良になっているので鈍い感覚が生じる。
これも鍼治療でしか感じることができない感覚なので、慣れない感覚に思わず声が出ることが多い。また、力んでいるとこの感覚が出やすい。
目的の深さでひびきを感じる手前の段階でひびきを感じているので、治療効果は高いと考えられる。現代医学的にいえば、局所的に(そのツボ周辺が)血行不良になっているので鈍い感覚が生じる。
頻度としては、①か②がほとんどかと思われます。
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