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鍼灸治療は何に効果があるのか?
鍼灸治療では、以下のような症状・疾患で治療を受ける人が多いです。
④ 子どもの諸症状(夜泣き、喘息など)
⑤ 婦人科や泌尿器・生殖器系の症状
⑥ 自律神経の乱れ、心因性の症状
⑦ 免疫系の症状(アレルギーなど)
主に東洋医学系の鍼灸院で対応可能
①~③はほとんどの鍼灸院が対応できます。
④~⑦の症状は、東洋医学の理論に基づいて治療をする必要があり、鍼灸院によって対応している所としていない所があるため、事前に確認が必要です。
①筋肉の症状 ―凝り・痛み・ひきつり―
鍼灸治療では、しぶといコリや筋肉の深層にあるコリを短時間でゆるめることができます。
これらの治療は、ほとんどの鍼灸院で受けることができます。
筋肉の血流を良くすることで、コリをゆるめたり、痛みを和らげることができます。
また、ギックリ腰などの急性の症状では、炎症を落ち着けて痛みを軽減したり、損傷部位の回復を促すことができます。
- ギックリ腰などの急性症状から、肩こり・腰痛など慢性症状のどちらにも治療することができます。
- 整形外科で診てもらっていても、併用して治療を受けることができます。
- 筋肉の深層にも直接アプローチできるので、筋肉の1番硬いところを短時間でゆるめることができます。肩こりや腰痛などでは、マッサージや整体などよりも軽くなるという理由で定期的に治療を受ける人も多いです。
ギックリ腰を発症した場合で、痛みの他に頭痛・発熱・吐き気などの症状がある場合は、医療機関への受診を優先してください。
②関節の症状 ―痛み・違和感―
鍼灸治療では、関節の痛みや違和感、水腫などのさまざまな症状に対応することができます。
これらの治療は、ほとんどの鍼灸院で受けることができます。
関節周囲の血流を良くすることで、痛みを軽減することができます。
また、ケガの後では、周囲の血流を良くすることで回復を促したり、違和感を軽減したりすることができます。
- 整形外科を受診していても、併用して治療を受けることができます。
- ケガなどの急性症状の場合は、骨折など重傷を負っていないかを確かめるために、まず整形外科への受診をお勧めします。
- 半月板損傷や靭帯損傷などのケガの後では、鍼灸で血流を良くして回復を促したり、違和感を軽減することができます。
- 変形性関節症からくる痛みでは、関節をかばおうと関節周囲の筋肉が頑張りすぎていることでさらに痛みが出ていることが多いです。このようなときは、その筋肉の緊張をゆるめて血行を良くすることで痛みが緩和されます。
- 膝に水がたまるというのは、膝への異常な負荷から慢性的な炎症が起き、それを治すために膝に組織液が集まっている状態です。体重や姿勢などによる膝への異常な負荷が無くならない限り炎症が続くので、ずっと水が溜まったままになります。このような場合は、関節周辺に鍼や灸の刺激を与えることで血流を促進して、関節の炎症を治す作用を早めることで炎症を治めていきます。
- 関節リウマチでは、関節の痛みを軽減することができます。また、肩こりや腰痛などの改善によって全身の状態を良くすることが期待できます。
③神経の症状 ―神経痛・しびれ・知覚異常・麻痺―
鍼灸治療では、神経が原因の痛みやしびれ、知覚鈍麻、感覚障害などに対応することができます。
これらの治療は、ほとんどの鍼灸院で受けることができますが、症状や程度によっては、十分な知識や治療技術のある治療院を選ぶ必要があります。
神経周囲の血流を良くすることで、痛みを軽減したり、症状を改善したりします。
また、筋肉の緊張によって神経が圧迫されて痛みなどが出ている場合は、筋肉の緊張を解くことで症状を改善していきます。
- 顔面神経麻痺など急性の症状から、慢性的に続く神経症状のどちらにも対応することができます。
ただし神経障害は、損傷から経過が長ければ長いほど回復に時間がかかったり十分な回復が見込める可能性が低くなるので、早めの治療がとても大切です。 - 整形外科を受診していても、併用して治療を受けることができます。特に、神経に損傷が起きている場合は、早期に医療機関の受診と並行して鍼灸治療を受けるのが望ましいです。
- 帯状疱疹の後の肋間神経痛では、神経周囲の血流を良くすることで神経痛を緩和することができます。
- 三叉神経痛は、主に自律神経の乱れを整えることで根本的な治癒を目指します。東洋医学に基づいて全身治療を行う鍼灸院で治療を受けるのが良いでしょう。
- 斜角筋症候群や梨状筋症候群など、緊張した筋肉が神経を圧迫しているものでは、筋肉の緊張を取り除くことで症状を緩和します。
- 椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛では、椎間板ヘルニア自体に治療をすることはできませんが、圧迫されている神経周囲の血流を良くすることで症状を緩和することができます。
- 末梢神経の損傷による神経症状では、早期であれば神経組織の回復を促すことができます。慢性化した場合は、痛みや違和感、麻痺などの症状を緩和することができます。
- 顔面神経麻痺などの麻痺症状では、上手に回復させるためには十分な知識を持った先生の治療を受ける必要があります。麻痺の治療に対して専門性のある鍼灸院を探すのが良いでしょう。
- 脳卒中後の後遺症など、中枢神経の損傷の後遺症では、神経機能の回復を促したり症状の改善を図ることができます。ただし、専門性が必要になる治療なので、きちんと対応できる鍼灸院を探すのが良いでしょう。
④子どもの症状 ―夜泣き・おねしょ・喘息・アトピー―
乳児~小学生までは、「小児鍼」という治療法で子どもに起こるさまざまな症状に対応することができます。
小児鍼とは、金属を皮膚に軽く撫で当てるやり方で、鍼を刺すことなく治療します。
皮膚に金属を撫で当てることで自律神経の反射を引き起こし、交感神経を落ち着かせたり副交感神経の働きを高めたりして症状を落ち着けていきます。
- 小児科など医療機関の受診していても、併用して治療を受けることができます。
- 最近は、食生活の変化や運動不足、勉強疲れなどによって、無意識のうちに疲労感を抱えているお子さんが多いようです。このような場合でも、小児鍼で体を楽にすることができます。
- 夜泣きに対しては、赤ちゃんの体のケアをすることで軽減することができます。夜泣きがひどいとお母さんも体力気力ともに消耗して、それがまた赤ちゃんに伝わって悪循環に陥る可能性もあります。小児鍼を利用することで子育ての負担を軽減することができます。
- 過剰にわめく、すぐ友達とケンカしてしまうなどのかんしゃくも、体のケアをすることで改善することができます。子どもは肉体的・精神的ストレスを大人のように上手く発散することができないので、かんしゃくとして表れたり体に症状が出たりします。
⑤婦人科や泌尿器・生殖器系の症状 ―不妊症・月経不順・頻尿―
これらの症状・疾患の治療は、東洋医学に基づいて全身治療を行う鍼灸院で受けることができます。対応している鍼灸院を探すのが良いでしょう。
自律神経の乱れを整えることで、生殖器や泌尿器への血流を良くしたり、ホルモンバランスの乱れを整えたりして、体の状態を良くしていきます。
- 医療機関での治療を受けている場合でも、併用して治療を受けることができます。
- 治療にかかる期間は、症状や程度により変わってきます。
不妊症の場合は、体質を改善して卵子の質を高めたり、体を妊娠しやすい良い状態にしていく必要があるので、治療期間として3ヶ月はみてもらう場合がほとんどのようです。
⑥自律神経の乱れ・心因性の症状
これらの症状の治療は、主に東洋医学に基づいて全身治療を行う鍼灸院で受けることができます。また、これらの疾患を得意とする鍼灸院もあるので、対応できるところを探すのが良いでしょう。
自律神経の乱れや神経の反応性の異常を改善したり、全身の血流動態を改善したりすることで、症状を改善していくことができます。
- 医療機関を受診していたり薬を内服したりしていても、併用して治療を受けることができます。
- 治療に必要な期間は、症状が軽かったり経過が浅ければ短期間で済みますが、症状が重かったり経過が長ければそれだけ治療に必要な期間も長くなっていきます。できるだけ早期に体をケアしていくのが良いでしょう。
⑦免疫系の症状(アレルギー、自己免疫疾患など)
これらの症状の治療は、主に東洋医学に基づいて全身治療を行う鍼灸院で受けることができます。高い治療技術と専門性が必要になる治療なので、これらの治療技術を持っている鍼灸院を探すのが良いでしょう。
自律神経に作用することで、症状を落ち着かせたり、免疫機能に作用したりすることで、症状を改善していくことができます。
- これらの治療は体質改善を図っていくことが多く、治療に必要な期間は他の症状よりも長くなる傾向があります。ほとんどの場合、3ヶ月は治療期間としてみてもらう場合が多いようです。
- 医療機関を受診していたり薬を内服したりしていても、併用して治療を受けることができます。
- アトピー性皮膚炎では、かゆみの軽減と皮膚のバリア機能の向上が期待できます。
- 気管支喘息では、交感神経の働きを高めることで、体を発作の出にくい状態にしていきます。
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